初めに、愛があった。
愛とは全てだった。
愛とは、神であった。
そして、愛とは苦痛であった。
(木下アミ・心のポエム全集@より抜粋)
嗚呼…
愛の洞くつ
忘れはしない
これから先も
戦う毎日が 続いたとしても
幸せのトキメキ
いつまでも
君と二人 育んでいくよ
この世界に 息づく愛を
(『愛の洞くつテーマソングVer1・〜もう恋なんてしない〜』1番より抜粋)
薔薇ノ薗中学二年生の木下アミ、14歳。
木下財閥の一人娘である。
彼女はひょんな理由から、
この町立の中学校に通っている。
チャームポイントは多手巻きに近いウェーブと
でっかいリボン。
家が何しろでかい。むしろ家というより城。
ちなみにチョークの粉が嫌い(肌が荒れるから)。
入学式の日、たまたま出会ったヒカルに
ナンパ(?)され、以後彼の存在が気になってしょうがない。
夢見る少女であり、心のバイブルは
『キャンディ・キャンディ(いがらしゆみこ)』
『ベルサイユの薔薇(池田理代子)』。
好きな食べ物はメンマラーメン(汁まで飲み干す)。
同じく、アミのクラスメートの岸本ヒカル、14歳。
黄色のパーカーがチャームポイント(因みに寝間着でもある)。
好物はニチレイのえびシュウマイ。
愛車(ママチャリ)は最近『えりざべす2号』から『バーバラ』になった模様。
エセ爽やか腹黒ナルシストで根暗なお年頃(多重人格)。
その性格は破綻しきっている。
暮らし向きは中流で、あわよくばアミを脅して
給食費をふんだくろうと思っている。
唯一の友人は同じクラスの、村田くん。
心のバイブルは『ドラえもん』。
最初、アミは心のライバルであったが、
だんだんと彼女の愛らしさ(?)に惹かれていく。
出逢うべくして出逢った、
2人の変恋人たち。
愛は何をも乗り越えるのか…!?
この話は、そんな2人が織りなす、
ちょこっと切ないラブストーリー…。